ニシパにあげよか、月山のクロユリ

山歩家i

2018年07月09日 18:02

大雨の被害に遭われた皆様には心よりお見舞いを申しあげます。

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山行日:2018年7月4日(水) 曇り時々小雨 2名

さて、先週の水曜日、台風7号が接近してきている中ではあったが、当地はまだお天気が崩れる前だったので月山までクロユリを探しに行ってきた。
月山は地元の山ということもあって、クロユリの時期から紅葉の時期まで夏山シーズンに何度も訪れる身近で大好きな山だ。



クロユリは6月末から7月初めにかけて咲く。しかも月山では山頂にだけ咲く花だ。

ただし、その数は年々減ってきており(激減といった方が良いかも)、登山道から見つけられる本数は五指にも満たないほど。(昨年はダメもとで7月中旬に訪れたが奇跡的にも一輪だけ咲いていた)



お天気は時折小雨の降る曇り空。台風が近づいているせいかいつもより少し風もある。 

とりあえず行けるところまで行ってみることにする。地元の山だし、いつでも来れるから決して無理はしない。お天気の状況が悪化しそうなときは早めに撤退するつもりで出発。


リフトで一気に高度を上げ、そこから軽アイゼンを着けて雪渓を登り、まずは姥ヶ岳を目指す。 


何人かのスキーヤーが雪渓で夏スキーを楽しんでいるのが見える。 そのはるか先には雲の上に朝日連峰の峰々が顔をのぞかせている。


まずはイワカガミが出迎えてくれた


チングルマも咲き誇っている


姥ヶ岳山頂付近はニッコウキスゲとコバイケイソウのお花畑


姥ヶ岳山頂からは遠くに鳥海山が見えていた


姥ヶ岳山頂で一息入れてから、金姥を経て柴灯森へ登り返す。その先、牛首に至る手前から再び雪渓を渡る。 

そういえば数日前の山開きの日に金姥から湯殿山へ至るルートで遭難騒ぎがあったらしい。雪で夏道が見えない部分も多いので注意が必要だ。


白く可憐なヒナザクラが斜面に咲き誇っていた

今日は曇り空の割には山頂もはっきり見えるし、ルートを教えてくれるロープもあるので広大な雪渓を登っていても安心感はある。 



ただ、このお天気のせいか、他の登山客はほとんどいない。 これほどひと気がないと、いつもの月山とはちがいなんだか少し寂しい感じがする。 

とはいえ、さすが高山植物の宝庫である月山だけあって、人の有無など関係なく、さまざまな山野草が見事にそして賑やかに咲き誇っていた。


山頂に到着するも、登山者は1〜2組いるだけで閑散としていた

さっそく登山道の周りを丹念に見ていくと、クロユリを一輪だけ見つけることが出来た。

その他にツボミが三つ四つ。 数は少ないが、それでもなんとか今年も見ることが出来たことに安心する。


予報では午後から天気は下り坂なので神社は次回来たときにゆっくりと参拝することにして、門の外で手を合わせてから急いで昼食を済ませる。
昼食後すぐに下山開始。


まだ視界は十分、リフト乗り場もはっきり見えていたので、帰りは、雪渓をショートカットして牛首中腹まで降りることにした。 


雪原を渡る風はひんやりとして気持ちが良い。 


ルートの目印となっているロープにたどり着いたところで少しずつ斜面をガスが登ってきて、あっという間に身を包んでしまった。

あと半月もすればこの雪渓もだいぶ小さくなり、夏道もはっきりしてくるだろう。
振り返ってみれば、さっきまで見えていた山頂は厚い雲に覆われていたが、ありがたいことにお天気は大きな崩れもなく、時折ぱらつく雨程度で無事に下山することが出来た。

さて今年はあと何回月山に登れるかな。


ちなみに、昨年までウルトラマンが居た木は折れていた… ウルトラマンも見あたらず…




月山ピカピカプロジェクトに協賛しました♪ 



◎以下は今回の登山で出会った花々


ニッコウキスゲ


マルバシモツケ


ヨツバシオガマ


ウサギギク


ミヤマウスユキソウ


ミヤマオトギリ


イワイチョウ


シャクナゲ


ミツバオウレン


コバイケイソウ


ゴゼンタチバナ


ウラジロヨウラク


ミヤマリンドウ


ハクサンチドリ


キンポウゲ


コメバツガザクラ


カラマツソウ


ハクサンイチゲ


アオノツガザクラ


アカモノ


ハクサンフウロ


イワウメ


ウズラバハクサンチドリ


ズダヤクシュ


ブナの実

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【素人なので花の名前が間違っている場合はご指摘いただければ幸いです】



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