平成最後の山歩きは『日本国』
山行日 平成31年4月29日 快晴 3名
4月29日は「昭和の日」… 昭和生まれの我々にとっては「天皇誕生日」といったほうがピンと来る祝日だ。
さていよいよ明後日から新元号にかわるこの日、平成最後の山歩きとして「日本国」へ行ってきた。 日本人の一大イベントである改元の節目になんとふさわしい名前の山であろうか。

「日本国」とは、およそ山の名前とは思えないが、標高555mのれっきとした山である。
やまがた百名山の一座に数えられているが、山域は山形と新潟の県境にあり、メインの登山道は新潟県側にある。 ということでやまがた百名山というにはちょっと微妙な立ち位置の山であるが、その珍しいネーミングに惹かれ訪れる登山者は少なくない。
新潟県側の登山口である小俣宿ではその標高にちなんで毎年5月5日に山開きが行われている。私はなかなか日程があわずその日に訪れたことはないが、その前後のいまの時期に毎年のように訪れている大好きな山の一つだ。

旧小俣小学校跡地に広い駐車場があり、道路の向こう側に登山道入口(小俣口)がある。 傍らにはトイレや休憩所もあり、地元の方々が毎週月曜日にトイレや近隣の掃除をしてくれている。 地域を挙げて登山客を迎えてくれている気持ちがありがたい。

小俣登山口から登り始めるとすぐに登山道が二又になるが先で合流するのでどちらに進んでも良い。(通常は右に登っていけばOK)

ほどなく水場がある。

意外に急傾斜な登山道を登って30分ほどで松が峰広場に到着。

そこからすこし登ると、程なく沖見休憩所に着く。その名の通り、見晴らしが良く、遠く日本海に浮かぶ粟島を望むことができる。条件さえ合えばそのうしろにうっすらと佐渡島も見ることが出来る。 ここまでの登りで一汗かいてきた体に海からとどく涼風が心地よい。

この山で何が好きかって、柔らかな新緑のブナ林に差し込む木漏れ日の中を歩く尾根道は私のお気に入りの五指に入る場所だ。

沖見休憩所を過ぎると大好きな尾根歩きに入り、ブナの根が錯綜する山道を歩く。

今の季節、ブナの赤ちゃんが健気にもあちこちで芽を出している。 こんなにたくさん芽を出しても、この中で大木になれるのはほんのごく一部。幸運にもギャップで芽を出し太陽の光を十分に浴びることが出来た限られた若ブナだけだ。自然界のシビアさを感じさせられる。

さらに30分ほどで蛇逃峠(じゃのげとうげ)の東屋へたどり着く。 ここで蔵王堂口からの登山道と合流する。

山頂へは蛇逃峠から鷹待場を経て一旦下り、さらにひと登りすればもうまもなくである。

登山口から1時間半ほどで山頂到着

山頂は広く、いくつかのベンチもある。

展望台が設置されているが、登ってみると周りの木の枝が邪魔をしてあまり写真を撮るのには向かない。

休憩小屋もある。

小屋の中には記帳ノートと登頂記念のスタンプもおいてある。

山頂からは日本海が望める

山並みの向こうには鳥海山がちょこんと顔を出し、秀麗な姿を垣間見せていた
昼食にはまだ早い時間だったので、ひと心地ついたところで下りに取りかかる。
いつもなら下りは蛇逃峠から蔵王堂口へ周回するコースをとるのだが、今回は沖見休憩所まで下ってそこで海を見ながらゆっくり昼食をとった。

タムシバが青空に白く咲いていた

チゴユリが揺れる

登山口まで下りてきたところでヘビと出会った。蛇逃峠からでも逃げてきたのだろうか。

こうして平成最後の山歩きは好天に恵まれ、無事に終えることが出来た。ありがたい、ありがたい。
さて、令和に入って最初の一座目はどこにしようか・・・心はすでに次の山歩きに飛んでいる自分だった。

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4月29日は「昭和の日」… 昭和生まれの我々にとっては「天皇誕生日」といったほうがピンと来る祝日だ。
さていよいよ明後日から新元号にかわるこの日、平成最後の山歩きとして「日本国」へ行ってきた。 日本人の一大イベントである改元の節目になんとふさわしい名前の山であろうか。
「日本国」とは、およそ山の名前とは思えないが、標高555mのれっきとした山である。
やまがた百名山の一座に数えられているが、山域は山形と新潟の県境にあり、メインの登山道は新潟県側にある。 ということでやまがた百名山というにはちょっと微妙な立ち位置の山であるが、その珍しいネーミングに惹かれ訪れる登山者は少なくない。
新潟県側の登山口である小俣宿ではその標高にちなんで毎年5月5日に山開きが行われている。私はなかなか日程があわずその日に訪れたことはないが、その前後のいまの時期に毎年のように訪れている大好きな山の一つだ。
旧小俣小学校跡地に広い駐車場があり、道路の向こう側に登山道入口(小俣口)がある。 傍らにはトイレや休憩所もあり、地元の方々が毎週月曜日にトイレや近隣の掃除をしてくれている。 地域を挙げて登山客を迎えてくれている気持ちがありがたい。
小俣登山口から登り始めるとすぐに登山道が二又になるが先で合流するのでどちらに進んでも良い。(通常は右に登っていけばOK)
ほどなく水場がある。
意外に急傾斜な登山道を登って30分ほどで松が峰広場に到着。
そこからすこし登ると、程なく沖見休憩所に着く。その名の通り、見晴らしが良く、遠く日本海に浮かぶ粟島を望むことができる。条件さえ合えばそのうしろにうっすらと佐渡島も見ることが出来る。 ここまでの登りで一汗かいてきた体に海からとどく涼風が心地よい。
この山で何が好きかって、柔らかな新緑のブナ林に差し込む木漏れ日の中を歩く尾根道は私のお気に入りの五指に入る場所だ。
沖見休憩所を過ぎると大好きな尾根歩きに入り、ブナの根が錯綜する山道を歩く。
今の季節、ブナの赤ちゃんが健気にもあちこちで芽を出している。 こんなにたくさん芽を出しても、この中で大木になれるのはほんのごく一部。幸運にもギャップで芽を出し太陽の光を十分に浴びることが出来た限られた若ブナだけだ。自然界のシビアさを感じさせられる。
さらに30分ほどで蛇逃峠(じゃのげとうげ)の東屋へたどり着く。 ここで蔵王堂口からの登山道と合流する。
山頂へは蛇逃峠から鷹待場を経て一旦下り、さらにひと登りすればもうまもなくである。
登山口から1時間半ほどで山頂到着
山頂は広く、いくつかのベンチもある。
展望台が設置されているが、登ってみると周りの木の枝が邪魔をしてあまり写真を撮るのには向かない。
休憩小屋もある。
小屋の中には記帳ノートと登頂記念のスタンプもおいてある。
山頂からは日本海が望める
山並みの向こうには鳥海山がちょこんと顔を出し、秀麗な姿を垣間見せていた
昼食にはまだ早い時間だったので、ひと心地ついたところで下りに取りかかる。
いつもなら下りは蛇逃峠から蔵王堂口へ周回するコースをとるのだが、今回は沖見休憩所まで下ってそこで海を見ながらゆっくり昼食をとった。
タムシバが青空に白く咲いていた
チゴユリが揺れる
登山口まで下りてきたところでヘビと出会った。蛇逃峠からでも逃げてきたのだろうか。
こうして平成最後の山歩きは好天に恵まれ、無事に終えることが出来た。ありがたい、ありがたい。
さて、令和に入って最初の一座目はどこにしようか・・・心はすでに次の山歩きに飛んでいる自分だった。

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