残雪たっぷり胎蔵山
山行日:2019年4月21日(日) 晴れときどき曇り 二名
4日前の17日に登った経ケ蔵山はスプリングエフェメラルを十分に堪能できた最高の山行だった。(そのエントリーはこちら) それに気をよくして今回は経ケ藏山のすぐお隣にある胎蔵山(729m)へ。

一週間のうちに二回も庄内の山へ行くなんて…
というか、よく考えてみたらこの一ヶ月で高舘山、荒倉山、経ケ蔵山、そして今回の胎蔵山と四回も庄内方面の山に来てる。 今の時期、雪のない山は限られてるからしかたのないことだけど・・・それにしても来すぎかも
。
ま、それはおいといて、今回は突然行くことを決めたのであまり下調べもしないままに現地まで赴いたが、なんとか元田沢の登山口にたどり着くことができた。

運良く、登山道を整備するために「胎蔵ロマン会」の皆さんが準備中だったので、車をどこに駐めればいいのか尋ねると、鋪装されていない林道の方に駐車スペースがあると親切に教えてくださった。

登山道入口の道標に従って さっそく登山開始

のぼり始めはたまに急登が出てくるが、鳥居松までは基本的に平坦な部分が多い。
登山道も手入れがされていて、今日も胎蔵ロマン会の皆さんが5月3日の山開きに向けて、チェーンソーを携え登山道整備に汗を流しておられた。

整備に汗を流す胎蔵ロマン会のみなさん

胎蔵ロマン会の皆さんの手によって、登山道を遮る↑こういう倒木も

こんな風に綺麗に取り除かれていた。 ご苦労様です
。
1時間ほどで「鳥居松」に到着。

聞くところによると、ここには松の木が二本、鳥居のように立っていたらしいが、枯れたために伐採されたという。 いまは、新たな松が二本植樹されていた。これが鳥居のようになるまでにはあと何十年かかるだろう。 私が生きている間にその姿を見られるだろうか。
鳥居松を過ぎると登りの傾斜がやや急になってきた。

急傾斜な場所には鉄杭と鎖が設置されている。胎蔵ロマン会のバイタリティやオソルベシ。 よくもまあこんな重いものを運び上げたものだと感心してしまう。 登るときはまだ鎖が付いていなかったが、下るときにはすでに鎖が取り付けられていた。

鎖が渡されている登山道は沢を何度か渡り返し、やがて弘法清水にたどり着く。
その先から、残雪が出てくるようになった。

この山で目にしたキクザキイチゲは青いものばかりだった

鳥居松から40分ほどで雪の中の「中の宮」に到着。
ところがその先は登山道が完全に雪で覆われてしまいわからない。 ただ、ありがたいことに、うっすらと足跡が残っていたので、ログアプリと足跡を頼りに歩を進める。
中の宮を過ぎ、しばらく登ると杉林からブナの林へと変わってくる。

ブナの枝の向こうに鳥海山も見えている

ブナの根明きの広がる雪原はすごく趣のある風景ではあるが、ツボ足ではどうも登りにくい。
まだ4月だし今の時期はある程度の残雪があるとは思ってきた。しかし、今冬は雪が少なかったのでそれほどでもないだろうとタカをくくってきたのも確かだ。低山とはいえ山を甘く見てはいけない。下調べ不足だったことを素直に反省。

行けども行けども残雪が続く。
山頂直下の尾根筋でも北向き斜面を中心にまだ雪がたっぷり残っていた。
かんじきでも持ってくればもっと楽にショートカットしながら歩けたのに…などと思いながら、中の宮から1時間でようやく山頂の奥の院到着。 また一座、やまがた百名山をクリアできた。


胎蔵ロマン会の方々から奥の院は自由に扉をあけて参拝して良いよと教えて頂いていたので、早速扉を開けてお賽銭を上げて参拝。 中にスタンプもあったので御朱印代わりにもらってきた。
とくに深い意味はないのだが三角点があればつい写真を撮ってしまう。
山頂で昼食をとり、下山開始。

登りで通過してきた赤剥に寄って月山を眺める。

登りでは気づかなかったがブナに混じって音叉を思わせるような面白い形のスギの木があった。

こうして、今回の山行も、地元の山を守る方々や遠くから来られた登山者との素敵な出合いの中、無事に終えることができた。
振り返ってみれば、胎蔵山の春の山野草はどんなふうなんだろう?という期待を持って臨んだ山行なれど、結果としては山野草にはあまりお目にかかることができなかった(残雪の影響でまだ少し早かったのかもしれない)。
でも、それはそれで十分だと思う。 この山は花を愛で散策するというより、地元と深く結びついた歴史ある信仰と修験の山としてその趣に身を委ね山行を楽しんだほうが良いと思うからだ。
最後に(これはヒミツだけど)、山中で一箇所だけミスミソウの花を見つけることが出来たのはラッキーだった。 その一点だけでもこの山へ来た甲斐がある。


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4日前の17日に登った経ケ蔵山はスプリングエフェメラルを十分に堪能できた最高の山行だった。(そのエントリーはこちら) それに気をよくして今回は経ケ藏山のすぐお隣にある胎蔵山(729m)へ。
一週間のうちに二回も庄内の山へ行くなんて…
というか、よく考えてみたらこの一ヶ月で高舘山、荒倉山、経ケ蔵山、そして今回の胎蔵山と四回も庄内方面の山に来てる。 今の時期、雪のない山は限られてるからしかたのないことだけど・・・それにしても来すぎかも

ま、それはおいといて、今回は突然行くことを決めたのであまり下調べもしないままに現地まで赴いたが、なんとか元田沢の登山口にたどり着くことができた。

運良く、登山道を整備するために「胎蔵ロマン会」の皆さんが準備中だったので、車をどこに駐めればいいのか尋ねると、鋪装されていない林道の方に駐車スペースがあると親切に教えてくださった。
登山道入口の道標に従って さっそく登山開始
のぼり始めはたまに急登が出てくるが、鳥居松までは基本的に平坦な部分が多い。
登山道も手入れがされていて、今日も胎蔵ロマン会の皆さんが5月3日の山開きに向けて、チェーンソーを携え登山道整備に汗を流しておられた。
整備に汗を流す胎蔵ロマン会のみなさん
胎蔵ロマン会の皆さんの手によって、登山道を遮る↑こういう倒木も
こんな風に綺麗に取り除かれていた。 ご苦労様です

1時間ほどで「鳥居松」に到着。
聞くところによると、ここには松の木が二本、鳥居のように立っていたらしいが、枯れたために伐採されたという。 いまは、新たな松が二本植樹されていた。これが鳥居のようになるまでにはあと何十年かかるだろう。 私が生きている間にその姿を見られるだろうか。
鳥居松を過ぎると登りの傾斜がやや急になってきた。

急傾斜な場所には鉄杭と鎖が設置されている。胎蔵ロマン会のバイタリティやオソルベシ。 よくもまあこんな重いものを運び上げたものだと感心してしまう。 登るときはまだ鎖が付いていなかったが、下るときにはすでに鎖が取り付けられていた。
鎖が渡されている登山道は沢を何度か渡り返し、やがて弘法清水にたどり着く。
その先から、残雪が出てくるようになった。
この山で目にしたキクザキイチゲは青いものばかりだった
鳥居松から40分ほどで雪の中の「中の宮」に到着。
ところがその先は登山道が完全に雪で覆われてしまいわからない。 ただ、ありがたいことに、うっすらと足跡が残っていたので、ログアプリと足跡を頼りに歩を進める。
中の宮を過ぎ、しばらく登ると杉林からブナの林へと変わってくる。
ブナの枝の向こうに鳥海山も見えている
ブナの根明きの広がる雪原はすごく趣のある風景ではあるが、ツボ足ではどうも登りにくい。
まだ4月だし今の時期はある程度の残雪があるとは思ってきた。しかし、今冬は雪が少なかったのでそれほどでもないだろうとタカをくくってきたのも確かだ。低山とはいえ山を甘く見てはいけない。下調べ不足だったことを素直に反省。
行けども行けども残雪が続く。
山頂直下の尾根筋でも北向き斜面を中心にまだ雪がたっぷり残っていた。
かんじきでも持ってくればもっと楽にショートカットしながら歩けたのに…などと思いながら、中の宮から1時間でようやく山頂の奥の院到着。 また一座、やまがた百名山をクリアできた。
胎蔵ロマン会の方々から奥の院は自由に扉をあけて参拝して良いよと教えて頂いていたので、早速扉を開けてお賽銭を上げて参拝。 中にスタンプもあったので御朱印代わりにもらってきた。
山頂で昼食をとり、下山開始。

登りで通過してきた赤剥に寄って月山を眺める。
登りでは気づかなかったがブナに混じって音叉を思わせるような面白い形のスギの木があった。
こうして、今回の山行も、地元の山を守る方々や遠くから来られた登山者との素敵な出合いの中、無事に終えることができた。
振り返ってみれば、胎蔵山の春の山野草はどんなふうなんだろう?という期待を持って臨んだ山行なれど、結果としては山野草にはあまりお目にかかることができなかった(残雪の影響でまだ少し早かったのかもしれない)。
でも、それはそれで十分だと思う。 この山は花を愛で散策するというより、地元と深く結びついた歴史ある信仰と修験の山としてその趣に身を委ね山行を楽しんだほうが良いと思うからだ。
最後に(これはヒミツだけど)、山中で一箇所だけミスミソウの花を見つけることが出来たのはラッキーだった。 その一点だけでもこの山へ来た甲斐がある。

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