カタクリには間に合わなかった鳥屋山
山行日:2019年5月8日(水) 晴れ 3名
令和に入って初の山歩きは福島県会津地方の鳥屋山(とやさん)。
この山は会津坂下町と西会津町そして喜多方市の間に位置する標高581mの山であるが、山腹にはカタクリの群生地もあり、春先からたくさんの花に包まれる地元民の憩いの山だ。 福島県の中でも4月という早い時期に山開きする山でもある。

これは山形県内の某所で撮った白いカタクリ
山開きのイベントも地元の皆さんの手によって盛大に開催される。そのおかげもあってか山開き祭には毎年何百人という大勢の登山客が訪れるという。 聞くところによると山開きの日は先着700名に記念の山バッヂ(年月日入り)も無料配布されるらしい。なんと太っ腹な。
私も本来ならカタクリの時期に来たかったのだが、4月中は他の山の草花に出会う都合もあって、ついつい改元の10連休が終わった今の時期になってしまった。いずれにしろ令和に入ってからこの山で確認したかったことがあったので好都合といえば好都合だったのであるが、それは後ほど詳しく述べる。

漆窪という集落の集会施設の駐車場が登山者用の駐車スペースとして開放されている。この先、登山道入口周辺にも路肩に2~3台駐められそうだったが、地元の皆さんの「どうぞこの駐車場を利用してね」という気持ちの表れだと思うのでありがたく駐めさせてもらって登山口へ向かった。

建物のわきには簡易トイレまで設置してある。 登山者には実にありがたいことだ。

漆窪の集会施設から徒歩で約20分、ダラダラの坂を登っていくとようやく鳥屋山登山口という看板に出会う。

この看板に書いてある時間だが、第一見晴台まで45分と記載されているが、途中のカタクリなどを観賞しながらゆっくり登るのであれば少なくとも1時間はみておいたほうが良い。(と思った)

力清水を過ぎて杉林を抜けるとカタクリ群生地が現れる。

水場の近くにはサワハコベのかわいらしい花が咲いていた

当然の事ながら今の時期ではカタクリはもうお終い。
どれもこれもタネができていた。
スプリングエフェメラルはその名の通り実に儚きものたちだ。

しかし想像以上に広い群生地なので最盛期にはさぞや見事な風景だったことだろう。
次回、もし機会があれば時期を合わせてもう一度訪れてみたい。

一輪だけかすかにカタクリの花(の残骸)を残してくれていた。

カタクリ群生地を過ぎると林道を2回横断する。 このへんから急登が始まる。

延々と続く階段だ。
あそこまで登れば見晴台か…いやまだだった…というぬか喜びを何度か繰り返す。

大汗をかいて、まだかまだかとしびれを切らした頃、ようやく第一見晴台に行き着いた。
一休みして、先へ歩を進めると、ここからアップダウンの尾根歩きになる。

え、こんなところに?という場所にひっそりとホタルカズラが咲いていた

尾根を吹き渡る風にムラサキヤシオのツボミが揺れる

第二展望台へ至る直前、再び急登の階段が現れた。
この階段はこの山一番の辛い坂だった。

しかし、ようやくの思いでその急登を登り切って第二見晴台(太夫岳)に至ると、そこには雄大で感動的な景色が待っていた。

初夏の日差しの中飯豊連峰が白く輝いている風景は絶景だ。
吾妻連峰も磐梯山も見える。すばらしい。とても写真では伝えきれない。これは汗をかいてここまで来た者でないと味わえない光景だ。
ここで小休止して、山頂へ向けて再び出発。

第二見晴台までヒィヒィと登った急登とおなじほどの下り坂をドーッと下ってコルへ。
せっかく登ったのに…と思わずため息が出る。

弘法清水の看板を横目に登り進んでいくと軽沢からの登山道と合流する。
ここまで来れば山頂まではあと一息。

え? 便所?

山頂直下の薮の中にブルーシートで覆われた仮設のトイレもあった。
(っていうか、今日はトイレの写真ばっかり撮ってるな
)

そしてついに山頂到着。 お疲れ様。

ここには一等三角点がある。
さて、令和に入って確かめたいこともあってこの山へ来たと先にも述べたが、実はこの山頂の看板を見たくて来たのだ。
山頂看板には記念写真を撮ったときのために日付が入れられるようになっている。これが果たして「令和」に変わっているか、それを確かめたかったのだ。

じゃーん、結果はまだ平成のままだった
。 そりゃそうだ、令和になってまだ8日しか経っていないのだからしょうがないじゃないか。

雄大な景色を眺めながのんびり昼食をとる。
山で食べるご飯はどうしてこんなに美味しいのだろうか。

いつか登ってみたい博士山も見えた。
下りではバス2台で来たという70人の団体さんとスライド。
私より一回り以上も上の世代の皆さんだった。
私もあの年代まで達者で山歩きをしていたいものだ。
今回の山歩きの中で私が一番に気に入った景色は第一見晴台から5分ほどいったところから振り返ってみた光景だ

手前に阿賀川が流れ奥には残雪輝く飯豊連峰。
なんの遮るものもなく眼前に広がる絶景だ。

小ぶりなイカリソウが一本だけ咲いていた。

クロモジもたくさん

ヒトリシズカも静かに咲いていた

こうして令和最初の山歩きは無事に終了。
下山後、漆窪から車で10分ほどのふれあいランド高郷で温泉を堪能して帰ってきた。
今回は残念ながらカタクリの季節を外してしまったが、その楽しみは来年以降にとっておくことにしよう。

そういえば、今回は先日購入したばかりのトレッキングシューズの使い始めだった。
トレッキングシューズ購入の顛末はこちら
実際、山で歩いてみた感じはどんなだろうと、ちょっと心配だったが、結果としてはすこぶる調子が良かった。
まず、軽い。 ソールも適度な厚みと堅さがあるので歩きやすい。 ソフトなフィット感で靴の中で足が滑ることもなく、下りで親指の爪が痛くなると言うこともなかった。
ただ、まだ新しい靴だと言うこともあってくるぶしのところが少々痛かった。
でもこれは履き込んでいくうちに靴が足に馴染んでくれば解消されるはずなのであまり心配はしていない。
ツオロミーブーツもそうだったし。
また、靴というより私の歩き方の問題だが、最近、つま先を石ころや木の根にぶつけることが多い。 若いときほど足が上がってない証拠だろう。 そういう使い方をしてつま先の損傷がどれくらいなのかはもう少し履いてみないとわからない。 これまでのツオロミーブーツではなんともなかった。
結果的には良い印象である。思い切って新調して良かった、という感想に至った。

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令和に入って初の山歩きは福島県会津地方の鳥屋山(とやさん)。
この山は会津坂下町と西会津町そして喜多方市の間に位置する標高581mの山であるが、山腹にはカタクリの群生地もあり、春先からたくさんの花に包まれる地元民の憩いの山だ。 福島県の中でも4月という早い時期に山開きする山でもある。
これは山形県内の某所で撮った白いカタクリ
山開きのイベントも地元の皆さんの手によって盛大に開催される。そのおかげもあってか山開き祭には毎年何百人という大勢の登山客が訪れるという。 聞くところによると山開きの日は先着700名に記念の山バッヂ(年月日入り)も無料配布されるらしい。なんと太っ腹な。
私も本来ならカタクリの時期に来たかったのだが、4月中は他の山の草花に出会う都合もあって、ついつい改元の10連休が終わった今の時期になってしまった。いずれにしろ令和に入ってからこの山で確認したかったことがあったので好都合といえば好都合だったのであるが、それは後ほど詳しく述べる。
漆窪という集落の集会施設の駐車場が登山者用の駐車スペースとして開放されている。この先、登山道入口周辺にも路肩に2~3台駐められそうだったが、地元の皆さんの「どうぞこの駐車場を利用してね」という気持ちの表れだと思うのでありがたく駐めさせてもらって登山口へ向かった。
建物のわきには簡易トイレまで設置してある。 登山者には実にありがたいことだ。
漆窪の集会施設から徒歩で約20分、ダラダラの坂を登っていくとようやく鳥屋山登山口という看板に出会う。
この看板に書いてある時間だが、第一見晴台まで45分と記載されているが、途中のカタクリなどを観賞しながらゆっくり登るのであれば少なくとも1時間はみておいたほうが良い。(と思った)
力清水を過ぎて杉林を抜けるとカタクリ群生地が現れる。
水場の近くにはサワハコベのかわいらしい花が咲いていた
当然の事ながら今の時期ではカタクリはもうお終い。
どれもこれもタネができていた。
スプリングエフェメラルはその名の通り実に儚きものたちだ。
しかし想像以上に広い群生地なので最盛期にはさぞや見事な風景だったことだろう。
次回、もし機会があれば時期を合わせてもう一度訪れてみたい。
一輪だけかすかにカタクリの花(の残骸)を残してくれていた。
カタクリ群生地を過ぎると林道を2回横断する。 このへんから急登が始まる。
延々と続く階段だ。
あそこまで登れば見晴台か…いやまだだった…というぬか喜びを何度か繰り返す。
大汗をかいて、まだかまだかとしびれを切らした頃、ようやく第一見晴台に行き着いた。
一休みして、先へ歩を進めると、ここからアップダウンの尾根歩きになる。
え、こんなところに?という場所にひっそりとホタルカズラが咲いていた
尾根を吹き渡る風にムラサキヤシオのツボミが揺れる
第二展望台へ至る直前、再び急登の階段が現れた。
この階段はこの山一番の辛い坂だった。
しかし、ようやくの思いでその急登を登り切って第二見晴台(太夫岳)に至ると、そこには雄大で感動的な景色が待っていた。
初夏の日差しの中飯豊連峰が白く輝いている風景は絶景だ。
吾妻連峰も磐梯山も見える。すばらしい。とても写真では伝えきれない。これは汗をかいてここまで来た者でないと味わえない光景だ。
ここで小休止して、山頂へ向けて再び出発。
第二見晴台までヒィヒィと登った急登とおなじほどの下り坂をドーッと下ってコルへ。
せっかく登ったのに…と思わずため息が出る。
弘法清水の看板を横目に登り進んでいくと軽沢からの登山道と合流する。
ここまで来れば山頂まではあと一息。
え? 便所?

山頂直下の薮の中にブルーシートで覆われた仮設のトイレもあった。
(っていうか、今日はトイレの写真ばっかり撮ってるな

そしてついに山頂到着。 お疲れ様。
ここには一等三角点がある。
さて、令和に入って確かめたいこともあってこの山へ来たと先にも述べたが、実はこの山頂の看板を見たくて来たのだ。
山頂看板には記念写真を撮ったときのために日付が入れられるようになっている。これが果たして「令和」に変わっているか、それを確かめたかったのだ。
じゃーん、結果はまだ平成のままだった

雄大な景色を眺めながのんびり昼食をとる。
山で食べるご飯はどうしてこんなに美味しいのだろうか。
いつか登ってみたい博士山も見えた。
下りではバス2台で来たという70人の団体さんとスライド。
私より一回り以上も上の世代の皆さんだった。
私もあの年代まで達者で山歩きをしていたいものだ。
今回の山歩きの中で私が一番に気に入った景色は第一見晴台から5分ほどいったところから振り返ってみた光景だ
手前に阿賀川が流れ奥には残雪輝く飯豊連峰。
なんの遮るものもなく眼前に広がる絶景だ。
小ぶりなイカリソウが一本だけ咲いていた。
クロモジもたくさん
ヒトリシズカも静かに咲いていた
こうして令和最初の山歩きは無事に終了。
下山後、漆窪から車で10分ほどのふれあいランド高郷で温泉を堪能して帰ってきた。
今回は残念ながらカタクリの季節を外してしまったが、その楽しみは来年以降にとっておくことにしよう。

そういえば、今回は先日購入したばかりのトレッキングシューズの使い始めだった。
トレッキングシューズ購入の顛末はこちら
実際、山で歩いてみた感じはどんなだろうと、ちょっと心配だったが、結果としてはすこぶる調子が良かった。
まず、軽い。 ソールも適度な厚みと堅さがあるので歩きやすい。 ソフトなフィット感で靴の中で足が滑ることもなく、下りで親指の爪が痛くなると言うこともなかった。
ただ、まだ新しい靴だと言うこともあってくるぶしのところが少々痛かった。
でもこれは履き込んでいくうちに靴が足に馴染んでくれば解消されるはずなのであまり心配はしていない。
ツオロミーブーツもそうだったし。
また、靴というより私の歩き方の問題だが、最近、つま先を石ころや木の根にぶつけることが多い。 若いときほど足が上がってない証拠だろう。 そういう使い方をしてつま先の損傷がどれくらいなのかはもう少し履いてみないとわからない。 これまでのツオロミーブーツではなんともなかった。
結果的には良い印象である。思い切って新調して良かった、という感想に至った。

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