十二滝から経ケ蔵山
山行日:2019年4月17日(水) 晴れ 二名
スプリングエフェメラルとの出合いの山行、先月末の高舘山、先週の荒倉山に続いて、今週は経ケ蔵山。 いずれの山も標高は低いが「やまがた百名山」に名を連ねている山野草の多い素敵な山々である。

経ケ蔵山の十二滝方面は何年か前の土砂崩れの影響で、従来の駐車スペースのだいぶ手前(滝の茶屋入口)のほうで通行止めになっていたが、ようやく道路が復旧したという情報を得たので、今回はそちらから登ることにした。
滝の茶屋を過ぎ、名瀑「十二滝」の少し手前に駐車スペースがある。(上記写真)

駐車スペースで身支度を調え、そこからしばらく林道を歩く。赤い橋(十二滝橋)を渡って進むと、滝のほうへ下りる遊歩道があり、公衆トイレもある。 今日はピストンなので十二滝は帰りに見ることにして、滝へは下りずそのまま林道を歩く。

15分ほどで登山口の橋についた。

橋を渡るとすぐに階段状の急登が始まる。 あらかじめ地形図を確認して急登だとわかっていたはずだが、その予想を上回るハンパない急登が延々と続く。(ちょっと大げさ)
しかし、登山道の傍らを見るとカタクリやキクザキイチゲがあたり一面に咲いているし、ミヤマカタバミもエゾエンゴサクも咲いている。急登にあえぎながらも、不思議にあまり苦しさを感じなかったのは、心を癒やしてくれるこの花々たちに助けられたからかも知れない。

青いキクザキイチゲとカタクリ

エンレイソウ

クロモジ

キクバオウレン

ミヤマカタバミ

エゾエンゴサク
したたる汗をぬぐいながら急登を30分ぐらいのぼったあたりでキクザキイチゲに混じってオオミスミソウを見つけた。
私にとって、このスプリングエフェメラルは高館山のごく限られた場所でしかお目にかかったことがない稀少種ともいえる花だ。それがここでは登山道のそこかしこに咲いているではないか。白いものから淡いピンク、薄紫、濃いピンク、濃い紫と様々な姿を見せて、ごく普通に咲いている。

白いミスミソウ

薄い紫のミスミソウ

薄い青のミスミソウ

青紫のミスミソウ

濃いピンクのミスミソウ
「えええ?こんなに咲いてていいのか?」
と軽いショックを受けながらも、夢中で写真を撮りまくったのは言うまでもない。
これだけの花、心ないバカヤローに盗掘されないことを祈るばかりだ。
この情報をここに載せて大丈夫だろうかという一抹の不安はあるのだが、幸いにも私のブログはまだgoogleやbingのクロールにも引っかかっていない(要するにほとんど誰もアクセスしない^^;)チープなブログなので、とりあえずこのまま載せることにした。
(ただし、しばらくしたらミスミソウの記述部分と画像だけは削除する予定だ)

その後、まだ雪がところどころ残っている登山道を辿ると、

一時間ほどでようやく尾根に上がることができた。
その瞬間、目の前に広がったのは、イワウチワのピンクの花々である。

まるでイワウチワロードといっても良いほどの尾根道を軽いアップダウンを繰り返しながら進む。

尾根に上がれば先ほどまでの急登を忘れてしまうほど気持ちの良い歩きになる

ショウジョウバカマ
やがて須弥壇の看板が見えてきた。

ここを過ぎるとまもなく山頂。

山頂には見晴台が設置されている

見晴台の真下に山頂を示す標柱が立っていた

見晴台に上がってみると、鳥海山がきれいに見えていた。感動モノの風景である。ここまで苦労して登ってきた甲斐があろうってものだ。山頂では円能寺登山口から登ってきた人が二人ほど休んでいた。

我々もここでゆっくりと昼食を取り、十分休んでから下りにとりかかる。

見晴台の階段のすぐ横にシュンランのツボミがあった。

みちみちイワウチワのツボミもいっぱいあったから、今度の週末あたりは尾根道ももっと華やかになっていることだろう。

カタクリをはじめたくさんのスプリングエフェメラルに見送られながら急坂を慎重に下る

帰りは一旦林道に戻ってから、先ほどの十二滝の遊歩道に歩を進める。かなり下ったところで吊橋に行き当たるがこれは黄色いテープが張ってあって通行止めらしい。

橋の下をくぐって滝へ。落差はそれほどでもないが壮大な滝だ。
河原に下りたその下流の方にも遊歩道があり、そこから再び林道に戻ることができる。

経ケ蔵山はそれほど高い山ではないのだが、なかなか登り甲斐のある山だった。 登山道の険しいところにはロープが設置してあるので安全に登れるし、きちんと整備されている印象だ。 次回は円能寺口から縦走してみたいものである。

私のアイコンにもなっているシロキツネノサカヅキもたくさん見られた。
そうそう、この十二滝のある相沢川、上流の方はなかなか良い渓相のように見えてテンカラ師の血が騒いだ。 縦走も良いが、そのうち機会があれば一度竿を出してみたいものだ。

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スプリングエフェメラルとの出合いの山行、先月末の高舘山、先週の荒倉山に続いて、今週は経ケ蔵山。 いずれの山も標高は低いが「やまがた百名山」に名を連ねている山野草の多い素敵な山々である。
経ケ蔵山の十二滝方面は何年か前の土砂崩れの影響で、従来の駐車スペースのだいぶ手前(滝の茶屋入口)のほうで通行止めになっていたが、ようやく道路が復旧したという情報を得たので、今回はそちらから登ることにした。
滝の茶屋を過ぎ、名瀑「十二滝」の少し手前に駐車スペースがある。(上記写真)
駐車スペースで身支度を調え、そこからしばらく林道を歩く。赤い橋(十二滝橋)を渡って進むと、滝のほうへ下りる遊歩道があり、公衆トイレもある。 今日はピストンなので十二滝は帰りに見ることにして、滝へは下りずそのまま林道を歩く。
15分ほどで登山口の橋についた。
橋を渡るとすぐに階段状の急登が始まる。 あらかじめ地形図を確認して急登だとわかっていたはずだが、その予想を上回るハンパない急登が延々と続く。(ちょっと大げさ)
しかし、登山道の傍らを見るとカタクリやキクザキイチゲがあたり一面に咲いているし、ミヤマカタバミもエゾエンゴサクも咲いている。急登にあえぎながらも、不思議にあまり苦しさを感じなかったのは、心を癒やしてくれるこの花々たちに助けられたからかも知れない。
青いキクザキイチゲとカタクリ
エンレイソウ
クロモジ
キクバオウレン
ミヤマカタバミ
エゾエンゴサク
したたる汗をぬぐいながら急登を30分ぐらいのぼったあたりでキクザキイチゲに混じってオオミスミソウを見つけた。
私にとって、このスプリングエフェメラルは高館山のごく限られた場所でしかお目にかかったことがない稀少種ともいえる花だ。それがここでは登山道のそこかしこに咲いているではないか。白いものから淡いピンク、薄紫、濃いピンク、濃い紫と様々な姿を見せて、ごく普通に咲いている。

白いミスミソウ
薄い紫のミスミソウ
薄い青のミスミソウ
青紫のミスミソウ
濃いピンクのミスミソウ
「えええ?こんなに咲いてていいのか?」
と軽いショックを受けながらも、夢中で写真を撮りまくったのは言うまでもない。
これだけの花、心ないバカヤローに盗掘されないことを祈るばかりだ。
この情報をここに載せて大丈夫だろうかという一抹の不安はあるのだが、幸いにも私のブログはまだgoogleやbingのクロールにも引っかかっていない(要するにほとんど誰もアクセスしない^^;)チープなブログなので、とりあえずこのまま載せることにした。
(ただし、しばらくしたらミスミソウの記述部分と画像だけは削除する予定だ)
その後、まだ雪がところどころ残っている登山道を辿ると、
一時間ほどでようやく尾根に上がることができた。
その瞬間、目の前に広がったのは、イワウチワのピンクの花々である。
まるでイワウチワロードといっても良いほどの尾根道を軽いアップダウンを繰り返しながら進む。
尾根に上がれば先ほどまでの急登を忘れてしまうほど気持ちの良い歩きになる
ショウジョウバカマ
やがて須弥壇の看板が見えてきた。
ここを過ぎるとまもなく山頂。
山頂には見晴台が設置されている
見晴台の真下に山頂を示す標柱が立っていた

見晴台に上がってみると、鳥海山がきれいに見えていた。感動モノの風景である。ここまで苦労して登ってきた甲斐があろうってものだ。山頂では円能寺登山口から登ってきた人が二人ほど休んでいた。
我々もここでゆっくりと昼食を取り、十分休んでから下りにとりかかる。
見晴台の階段のすぐ横にシュンランのツボミがあった。
みちみちイワウチワのツボミもいっぱいあったから、今度の週末あたりは尾根道ももっと華やかになっていることだろう。
カタクリをはじめたくさんのスプリングエフェメラルに見送られながら急坂を慎重に下る
帰りは一旦林道に戻ってから、先ほどの十二滝の遊歩道に歩を進める。かなり下ったところで吊橋に行き当たるがこれは黄色いテープが張ってあって通行止めらしい。
橋の下をくぐって滝へ。落差はそれほどでもないが壮大な滝だ。
河原に下りたその下流の方にも遊歩道があり、そこから再び林道に戻ることができる。
経ケ蔵山はそれほど高い山ではないのだが、なかなか登り甲斐のある山だった。 登山道の険しいところにはロープが設置してあるので安全に登れるし、きちんと整備されている印象だ。 次回は円能寺口から縦走してみたいものである。
私のアイコンにもなっているシロキツネノサカヅキもたくさん見られた。
そうそう、この十二滝のある相沢川、上流の方はなかなか良い渓相のように見えてテンカラ師の血が騒いだ。 縦走も良いが、そのうち機会があれば一度竿を出してみたいものだ。

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